2011年4月21日木曜日

3号機の使用済核燃料プールの底が見える

福島第一原子力発電所3号機の使用済核燃料プールは大破した模様


昨日、「3号機は使用済核燃料プールも壊れて見えます」と述べました。今日は別の角度から検証してみます。
 
参考
3号機は使用済核燃料プールも壊れて見えます


4号機の損傷について
4月11日に撮影された4号機は最上階まで基本的な鉄骨構造が残っています。次に、むき出しになった鉄骨構造を黄色いラインでマーキングします。左上の建屋の図面と比べると4号機の基本的な構造は左上に記した図面と一致することがわかります。(クリックで拡大)


3号機の損傷について
同様に4月11日に撮影された映像でも3号機の鉄骨構造が見えています。むき出しになった鉄骨構造に黄色いラインを引いて右側の図面と比べます。残念ながら、使用済核燃料プールと原子炉格納容器の上部が大破した、あるいは吹き飛んだように見えます。


3号機の破損状況

3号機の残された鉄骨構造を図面に黄色いラインで書き込むと現在の3号機の姿が見えてくる。3号機の使用済核燃料プールに水が残っているように見える映像が発表されているが、実際にはプールの上半分が吹き飛んでおり底にたまった少量の水が見えているようだ。


使用済み核燃料プールの底が見える
4月15日に撮影された3号機の映像には使用済核燃料プールの映像が映っており水が残っているとされているが、映像ではプールの水深は浅く底が見えている。


3号機の使用済核燃料はどうなったのか?

おそらく飛散したのだろう



2 件のコメント:

  1. 先頭2枚の写真は海側の壁の写真ですよね。
    横引きのパイプが写っているから。
    となると、地面のように見えるところは中央制御室の屋上部分なんで、まだ天井部分まで柱と梁が残っていることになりますね。

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  2. 分かり易い説明ありがとうございます。

    ずっと前から3号機の燃料プールってほとんど原型を留めていないのでは?と疑問でした。

    別に穿った見方でもなく、あれだけ建屋が破壊されていて、燃料プールの位置的にも壊れているであろうことはほぼ確実なのに、どうしてそれが大きく問題視されていないのかがとても不思議です。

    『3号機燃料プール内の映像公開』というのがニュースでよく取り上げられていましたが、ニュアンスとしては「プールそのものは壊れていないけど瓦礫が入っています」といった程度でしたよね?

    でも、それってウソとしか思えないんです。どう考えても、プールは大きく壊れていて、底の部分に水が少したまっているだけにしか見えません。黄色いラインを引いた3号機の図はすごく正確であるように見えます。

    少なくとも「瓦礫で見えないだけでプールは原型を留め、燃料棒も全て中にある」というのは納得できません。やっぱり隠蔽されているのでしょうか?ハワイなど、アメリカでプルトニウムが検出されている事実と合わせれば、とっくの昔に飛散しているとしか思えません。今後この件は、多くの方が納得する形でなんらかの説明が行われるのでしょうか。とにかく今は不安です。

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