東京電力が3号機建屋内映像を公開
Packbot(ロボット) が撮影した福島第一原発3号機建屋内映像(4月17日撮影)
爆風で開いたドアと天井の穴
青のボックス内に壊れたドアが見える。事故当時は閉まっており爆発によって開いたと説明されている。このドアの上部にも外部の光が漏れている部分がある。よく見ると天井に穴が開いており(黄色い円内)壊れた鉄筋を通して光が入ってきている。床面には様々な破片が飛散している。
変形した鉄板
曲がった板状の物体は鉄板だと思われる。一階フロアに生じた爆風の衝撃の強さを物語る。床面には水が流れており電気機器類はおそらく使用できないと思われる。
壁にも穴
壁に開いた穴から光が差し込んでいる(黄色い円内)。よく見ると太い鉄骨がむき出しになっている。壁に並んでいる機械類も傾いたり表面のパネルが外れたりしている。
折れ曲がった梯子
爆風でグニャリと曲がった梯子が見える。衝撃の強さを物語る。機械の下の床面には水が漏れた跡がある。よく見ると、この梯子はドアのハンドルの回転を妨げており、ロボットはこのドアを開けることができなかったようだ。
水をかぶった機器類
機器類の下に水が漏れ出ており黒っぽく映っている。
床に散乱する瓦礫
破損したコンクリートの柱から鉄筋が飛び出ている。
コメント
東京電力は4月2日の記者会見で1-3号機で残留熱除去系のポンプにケーブルを接続したと発表している。上手くいけば残留熱除去系で原子炉の冷却が可能になったはずである。しかし、一向に朗報が聞こえてこない。やはり残留熱除去系の復旧は困難を極めるようだ。
3号機の損傷について公式発表では5階のフロアだけが吹き飛んだとされているが、実際には壁や天井にも穴が開いており鉄筋まで見えている。5階のフロアだけが吹き飛んだという説明では一階の天井や壁の損傷が説明できない。
一階の床には機械のパネルや鉄板、瓦礫など様々なものが飛散している。更には天井から水が漏れており機械の下から水が流れている。おそらく残留熱除去系も損傷しているだろう。
参考
東電:福島第一原発1-3号機で残留熱除去系のポンプにケーブル接続
0 件のコメント:
コメントを投稿