2011年6月11日土曜日

4号機の原子炉が白煙を吹く! 画像&動画を追加

4号機の原子炉は核燃料が入っていないと発表されていますが、4号機が白煙を噴き上げているのは事実です。しかし、4号機を様々な角度から撮影した画像を見ると、建屋中央の原子炉から白煙が噴出していることが判ります。

注)ロゴが入っている画像はトリミング、URL記入、画質調整、などで加工してあります。
オリジナル画像はURLからご入手ください。





原子炉の位置を確認しながら写真を見ていきましょう


4号機構造図
緑の枠は燃料棒交換機
青い枠は使用済核燃料プール
赤い円は原子炉の位置を示す。


4号機設計図
出典 JAHOU
青い枠は使用済核燃料プール
赤い円は原子炉の位置を示す。
原子炉は建屋中央、タービン建屋側にある。4号機の建屋はタービン建屋側の壁が全て吹き飛んでいる。このイラストでは、最初に使用済核燃料プールから爆風が東側へ噴き出し、次に爆風が90度北側に向きを変えて東側の壁を全て破壊したと結論している。爆風が向きを変えたとはバカバカしい説明だ。

普通なら原子炉が爆発したと考えるだろう。



放射温度写真で見た位置関係
出典 防衛省 (北が上になるように画像を90度回転した)
緑の枠はプール上部にある燃料棒交換機
青い枠は使用済核燃料プール
赤い円は原子炉の位置を示す
この写真では原子炉に熱源(核燃料)が見えます。
参考
4号機の原子炉で核燃料が燃焼中!


原子炉の位置関係を確認しながら
次の動画を見ていきます
東京電力福島第一原発 1 ,3,4号機(1/3) (提供東京電力4月15日)


1分30秒頃
緑の枠は燃料棒交換機
青い枠は使用済核燃料プール
この付近からの白煙は目立たない。
赤い円は原子炉の位置を示す。
燃料棒交換機の後方で白煙が噴出


1分40秒頃
緑の枠は燃料棒交換機
青い枠は使用済核燃料プール
プール付近では白煙が見えない
赤い円は原子炉の位置を示す。
燃料棒交換機の後方で白煙が噴出


2分30秒頃
燃料棒交換機直下のプールには白煙が見えない

2分48秒頃
緑の枠は燃料棒交換機
青い枠は使用済核燃料プール


4号機を上方から見る
東京電力福島第一原発 1 ,3,4号機(3/3)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=21U8QBJfEOY#at=10


4号機建屋中央の原子炉付近から白煙が上がる
黄色い円内に取り外された原子炉上蓋がある。
赤い円は原子炉の位置を示す。
4号機では蓋が外れた原子炉から白煙が上がっているようだ。

NHKで放送された4号機映像
出典 NHKニュース 5月末撮影
緑の枠は燃料棒交換機
青い枠は使用済核燃料プール
赤い円は原子炉の位置を示す。
原発を間近で撮影 最新の映像 6月5日 7時38分
緑色の機材の左側奥、建屋の中央から噴出する白煙が見える



南西から見た4号機建屋
Reactor 4, Cement Truck, Vapor Plume - 23 May 2011 TIMELAPSE
黄色の枠内に噴き上がる白煙が見える

緑の枠は燃料棒交換機
青い枠は使用済核燃料プール
赤い円は原子炉の位置を示す。


白煙は夜の方が良く見える
一斉に白煙を噴き上げる原子炉たち
出典 東京電力 福島第一原発ライブカメラ
2011.06.11 02:00-03:00 / 福島原発ライブカメラ (Live Fukushima Nuclear Plant Cam) 



コメント

4号機の原子炉は燃料を全て取り出されていると発表されています。しかし、公開された写真を見れば4号機の原子炉から白煙が噴出する様子が写っています。

4号機の爆発の原因や建屋損傷のメカニズムは不明瞭な部分が多く明らかにされていません。使用済燃料プール爆発説では東に噴き出た爆風が、いきなり北に進路を変えて東側の壁を吹き飛ばしたとされています。バカバカしいです。また、この説では使用済燃料プールと使用済燃料の損傷が軽微だったことが説明できません。

爆発の原因はプロパンガスの爆発だったという説も出されました。その後、3号機で発生した水素ガスが排気管を通じて4号機に流れ、4号機が爆発したという説が発表されましたが、排気管がその前に壊れていたことが写真で確認されています。

参考
4号機の原子炉で核燃料が燃焼中! その2 「動画あり」

そこで今回は、設計図と放射温度写真で原子炉と使用済核燃料プールの位置を確認しながら4号機の動画を見てみました。噴出する白煙を右や左、上方など様々な方向から観察しましたが、やっぱり4号機の原子炉から白煙が出ているようです。白煙は気温の低い夜の方が良く見えます。4号機の原子炉には核燃料が入っているようです。

参考

4号機に連日200トン注水中! 母子の自主避難に補償の動き 
http://phnetwork.blogspot.com/2011/06/blog-post.html
4号機の原子炉で核燃料が燃焼中! その2 「動画あり」
http://phnetwork.blogspot.com/2011/05/blog-post_27.html
4号機に原子炉爆発の疑い、しかもプラントパラメーターは非公開
http://phnetwork.blogspot.com/2011/05/blog-post_13.html
4号機の原子炉で核燃料が燃焼中!
http://phnetwork.blogspot.com/2011/05/blog-post_11.html
梅の間 掲示板 様の情報も利用しています。
http://www.mumyouan.com/k/umenoma.html



2011年6月9日木曜日

福島の土壌汚染、放射能は何年も前から漏れていた?

福島の土壌汚染について最新の情報をお伝えします。

福島の土壌汚染はかなり深刻です。原発の敷地外からも、ウラン、ストロンチウム、プルトニウム、テルル129mなど長期汚染の原因となる物質が検出されており、住宅地や学校でもこれらの調査が至急必要です。

ところで、日本地質学会が発表しているデータを見たところ、福島第一原発は平成23年3月11日の事故の前から放射能が漏れていたようにも見えます。

注)ロゴが入っている画像はトリミング、URL記入、画質調整、などで加工してあります。
オリジナル画像はURLからご入手ください。


積算線量結果 6月7日現在
(事故から6月7日現在までの被ばく量)
出典 文部科学省
福島市の住民の積算被ばく線量は6月7日現在で約1.3mSvである。原発30キロ圏外でも一部の地域(原発の北西部)では積算被ばく量が38.67mSvになっている。


積算線量推定マップ
(平成24年3月11日までの1年間の被ばく量推定)
原発30キロ圏外にもホットスポットがあり年間被ばく量が10mSvの地域がある。
出典 文部科学省



福島の土壌汚染
セシウム137(半減期30年)による汚染
原発から30キロ圏外のホットスポットは強く土壌汚染されている
出典 原子力委員会


チェルノブイリ事故では555KBq/㎡(55万ベクレル/㎡)を超える汚染地域は農地利用を禁止され一時避難の対象となった。
チェルノブイリ事故によるセシウム汚染の区分分けと対応
出典 原子力委員会


セシウム137(半減期30年)による土壌汚染は長期間続くため居住地では表土入れ替えなど除染が必要となる。
出典 原子力委員会

福島第一原子力発電所から20km圏内の土壌試料の分析結果 平成23年5月31日
出典 文部科学省
1)5月になっても半減期の短いヨウ素131が検出されており原子炉が再臨界した可能性が有る。
2)セシウムの外にウラン、ストロンチウム、プルトニウムなど毒性の強い物質が検出されている。
3)テルル129mは半減期1600万年の放射性ヨウ素129へ変化し、環境を長期間汚染する。

 
参考
空気中のテルル129mが半減期1600万年のヨウ素129になる。ACRO、他


しかし、いつから放射能が漏れていたのか気になります。


日本地質学会が2004年の元素分布データをもとに作成した日本の自然放射線量という地図があります。

日本の自然放射線量
出典 日本地質学会
福島第一原発は矢印のところにあります。これを見ると2004年の時点で放射能が漏れていたようにも見えます。


上の図の福島第一原発付近を拡大します
出典 日本地質学会
福島第一原発から北西に広がる帯が見える。
原発事故の何年も前から放射能が漏れていたのか?

コメント


原発30キロ圏外にもホットスポット(放射線量が高い地域)があり居住しているだけで年間10mSv被ばくする地域があります(体内被ばくを除いた値)。

子供や妊婦、妊娠可能な女性はホットスポットでの居住は避けるようお勧めします。

ホームステイ疎開先については下記URLをご参照ください

5月になっても半減期の短いヨウ素131が高濃度検出されており原子炉が再臨界している可能性が有ります。事故が収束しているとは考えられません。

原発の敷地外でもウラン、ストロンチウム、プルトニウム、テルル129mなど毒性が高く長期土壌汚染の原因となる物質が検出されています。

住宅地や学校など30キロ圏外では毒性の高いウラン、ストロンチウム、プルトニウム、テルル129mなどが調査されておらず至急調査が必要です。

余談だが日本地質学会が2004年の元素分布データをもとに作成した日本の自然放射線量という地図がある。これを拡大して福島第一原子力発電所付近を見てみると、北西に広がる帯が見える。放射能は平成23年3月11日の事故の何年も前から漏れていたように見える。






2011年6月6日月曜日

4号機に連日200トン注水中! 母子の自主避難に補償の動き  

あまり報道されることのない4号機ですが、ものすごい勢いで白煙を噴き上げる続ける異常な事態が続いています。

福島県民は報道発表に不信感を持ちつつあり、母子の自主避難が広がっています。
出典 しんぶん赤旗
福島原発事故 自主避難者含め賠償を 2011年6月1日(水)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-06-01/2011060101_01_1.html
福島原発事故 国説明に不信 自主避難選ぶ 「放射線は大丈夫」根拠分からない 
2011年05月31日(火) 山梨日日新聞
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2011/05/31/1.html



4号機の爆発の原因は不明瞭で、原子炉内には核燃料が無いとされています。また、使用済核燃料プールからの水漏れは無く、使用済核燃料に目立った損傷もないとされています。

しかし、4号機への注水量を見れば、事態の異常さが判ります。4号機には1日100トンから200トンの水を蒸発させる熱源があるようです。

月日   注水量
4月20日 100トン
4月21日 140トン
4月22日 200トン
4月23日 140トン
4月24日 165トン
4月25日 210トン
6月3日 210トン
6月4日 180トン

出典 原子力技術協会
4号機の使用済核燃料プールと使用済核燃料に目立った損傷が無いとすると、膨大な量の水は何処に消えるのでしょうか? 注水された水が全て蒸発したとすれば、その熱源は一体何でしょうか? 


4号機の建屋中央から白煙 5月末撮影
出典 NHKニュース
原発を間近で撮影 最新の映像 6月5日 7時38分
緑色の機材の左側奥、建屋の中央から噴出する白煙が見える


注)ロゴが入っている画像はトリミング、URL記入、画質調整、などで加工してあります。オリジナル画像はURLからご入手ください。

緑色の機材の左側に白煙が上がる
出典 NHKニュース

出典 NHKニュース


白煙は原子炉格納容器付近から噴出している
黄色の枠内に原子炉格納容器がある。
赤の枠内に使用済核燃料プールがある。


使用済核燃料プールの位置 
使用済核燃料プールは緑の機材の下にある(赤枠)
使用済核燃料プールからの白煙は目立たない


放射温度写真で見た4号機原子炉格納容器の位置
4号機の原子炉格納容器は建屋中央にあり内部に熱源がある。
出典 防衛省


4号機の使用済核燃料プールと核燃料に目立った損傷は無い



使用済核燃料プールの水は沸騰しておらず、使用済核燃料プールからの白煙とは考えにくい


動画で見ると原子炉格納容器から白煙が出ているようだ
出典 NHK 
2分10秒頃よりご覧ください。


4号機の原子炉格納容器付近から白煙が噴出
Vapor Event Fukushima Daiichi TEPCO TBS Livecam Simulcast 6-3-2011 9-40-20 AM
参考
梅の間 様
一部の記事は「梅の間」様の情報を利用しました



4号機の原子炉格納容器付近から白煙が噴出(その2)
4分30秒頃からご覧ください
Reactor 4, Cement Truck, Vapor Plume - 23 May 2011 TIMELAPSE


下記の記事もご参考ください

4号機の原子炉で核燃料が燃焼中! その2 「動画あり」

4号機に原子炉爆発の疑い、しかもプラントパラメーターは非公開

4号機の原子炉で核燃料が燃焼中!


コメント

4号機原子炉が話題になることは少ないが、連日100トンから200トンの水を蒸発させる巨大な熱源があると思われる。

この熱源としてプール内の使用済核燃料の発熱が疑われたが、プールの水が蒸発しているという証拠が無い。公開されている資料、画像、動画の全ては、蓋が開いた原子炉内部で核燃料が燃焼していることを示唆している。当然ながら放射能が漏れている。


福島では母子の自主的な避難が始まっている。報道によれば、子供を持つ母親は情報公開に強い不信感を抱いているようだ。

なお、自主避難される場合は旅費や宿泊費など経費の明細書(領収書)を保存しておいて下さい。今後、自主避難にかかる費用も補償の対象にする動きがあります。



避難される場合は下記の記事もご参考下さい

妊婦と子供を疎開させるなら原発から80Km離れてください
http://phnetwork.blogspot.com/2011/05/km.html










2011年6月5日日曜日

福島の母が涙の要望。今度はストロンチウム90が1億4千万Bq/Lの汚水

現在、福島に住む危険性をまとめてみました。
空気、食料、水源へと汚染が拡大しています。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4742052.html
空気と水と食料が汚染されては生物が住めません。


水源地が汚染された!

福島の水源地は汚染されています。汚染された水辺に住む生物は汚染され、人間も例外ではありません。
出典 厚生労働省 5月26日発表
福島の水源地の川や湖の魚から高濃度の放射性セシウムと放射性ヨウ素が検出されている。暫定基準を超えるものは赤枠、下回るものは黄色い枠。



空気の汚染は今後も続く!

3、4号機の原子炉は上が筒抜けになっており、原子炉の蓋が開いた状態で核燃料が燃焼中であることは何度も情報提供しています。

ついに、細野首相補佐官も6月3日のブルームバーグでしゃべってしまいました。

やはり4号機の原子炉には「核燃料」が入っているようです。
出典 防衛省
放射温度写真ではグリーンに見える部分が使用済核燃料プールです。その右側にある原子炉内に赤く光る発熱体(核燃料)が見えます。4号機の原子炉には蓋が無く上が筒抜けです。原子炉の蓋が開いたまま核燃料が燃焼しているようです。

==== 引用はじめ ====

細野首相補佐官:できるだけ早い段階で冷温停止時期示したい
 (6月3日ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=auleygjCwRsA
細野豪志首相補佐官は「冷温停止をどう定義するかは専門家内でも意見が分かれている」と指摘した。通常では原子炉の温度が100度を下回れば冷温停止状態とされているが、細野氏は1、3、4号機については上が筒抜けになっており、100度を下回っても蒸気は出ないが湯気が出るので見た目は変わらないと述べた。

==== 引用終わり ====


注)ロゴが入っている画像はトリミング、URL記入、画質調整、などで加工してあります。オリジナル画像はURLからご入手ください。


1号機の原子炉は爆発の危険が高まっている
原子炉圧力が上昇の一途でありデータが正しければ爆発の危険がある。
出典 原子力技術協会
http://www.gengikyo.jp/report/pdf/1Fparameter.pdf

1号機は壊れつつある
1号機内で4000ミリ・シーベルト (読売新聞6月4日)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110604-OYT1T00372.htm


3号機原子炉も蓋が無く上が筒抜け状態
出典 東京電力 3月16日撮影
赤円内は原子炉格納容器からの白煙
黄円内は使用済核燃料プールからの白煙


4号機原子炉から噴出する白煙


4号機の原子炉は筒抜け状態(動画)で燃焼中
原子炉は空ではなく核燃料が入っている模様。
どう見ても放射能はダダ漏れ状態です。

参考

4号機の原子炉で核燃料が燃焼中! その2 「動画あり」http://phnetwork.blogspot.com/2011/05/blog-post_27.html

3号機の原子炉上部から白煙が出ている
http://phnetwork.blogspot.com/2011/04/blog-post_2030.html

1号機は爆発するのか?
http://phnetwork.blogspot.com/2011/04/blog-post_13.html


福島が抱える時限爆弾!
ウラン、プルトニウム、ストロンチウムが漏れつつある


4号機は倒壊の危険
4号機は徐々に傾きつつある
倒壊すると膨大な核燃料と汚水が放出される

 溜まった汚水の放射能は72京ベクレル
(京は1兆の1万倍)
出典 読売新聞6月3日
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110603-OYT1T00467.htm
東京電力は汚染水の放射能量を72京ベクレル(京は1兆の1万倍)と算定。
毒性の強いプルトニウムやウラン、ストロンチウムを含む高濃度汚水が10万5100トンもあり漏れつつある。

参考
福島の学童約1万人が避難、タービン建屋の汚水からプルトニウム“24㎎/L”

http://phnetwork.blogspot.com/2011/06/l.html

半減期29年のストロンチウム90も検出
出典 東京電力
2号機タービン建屋のストロンチウム90(半減期29年)の放射能は14万Bq/ml(赤枠)。
(Bq/Lで換算すれば、1億4千万Bq/L)


原発事故を受け、屋外での子どもの年間被ばく量の目安が20ミリシーベルトとなっていることについて、福島県の母親らでつくる市民グループが文部科学省に対し、目安の値を平常時の1ミリシーベルトに即時戻すよう訴えました。

 「20年後、30年後にもし息子ががんになったときに、なんてお詫びをしていいのか」(福島県から自主避難中の母親)
放射性物質を除去できるエアコンの学校への設置なども求めています。
参考
子どもの被ばく量 福島の母親ら訴え TBS News i 6月3日

コメント

依然として予断を許さない状況が続いています。事態が改善する目途はなく、状況は悪化する一方です。


1号機は原子炉の圧力上昇が続いており爆発する危険が高まっています。1号機内で4000ミリ・シーベルトの放射能が漏れています。3号機と4号機の原子炉では蓋が開いた状態で核燃料が燃焼しています。

福島第一原発には10万5100トンの汚水が溜まっており、毒性の高いプルトニウムとウラン、ストロンチウムが含まれています。この放射能は72京ベクレルです。

2号機タービン建屋のストロンチウム90(半減期29年)の放射能は14万Bq/mlです。Bq/Lに換算すると1億4千万Bq/Lです。

ウランやプルトニウム、ストロンチウムを含んだ汚水が10万トン以上も溜まっており、今も増え続けています。
この汚水は地下を通じて漏れている可能性が高く、事態が収束するまで子供と女性は避難した方が無難です。

福島の親は賢明なので母子の自主避難が始まっています。


2011年6月2日木曜日

福島の学童約1万人が避難、タービン建屋の汚水からプルトニウム“24㎎/L”

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、原発から約60キロ離れた福島市や福島県郡山市で、子どもを県外へ避難させる動きが続いています。

文部科学省によれば福島県の児童約1万人が県外へ避難しました。
参考
東日本大震災による被害情報について(第106報)


小中学生の県外避難広がる
出典 朝日新聞


当然です。東電の未公表モニタリングポストの数値が3ケタ多かったとか言う話がありましたが、それは序の口で、ウランとプルトニウムが垂れ流し状態になっています。しかも、プルトニウムは“24㎎/L”という高濃度です。

注)ロゴが入っている画像はトリミング、URL記入、画質調整、などで加工してあります。
オリジナル画像はURLからご入手ください。

東電未公表モニタリングポスト数値、桁が3ケタ多かった


原口元総務相が、「東電の発表している数値は3桁も違う。子供たちを逃がしましょう」と発言したとたんにNHKが中継中止
ここに東電が発表したモニタリングポストの資料があります。私たちが目にしてたものと3ケタ違います。
こどもたちを逃がしましょう。避難させましょう。
参考 
未公表データーとは下記のことでしょうか?
当社福島第一原子力発電所のモニタリングデータの追加公表について



タービン建屋のたまり水からプルトニウムとウランが「mg/L」という単位で検出されています。
出典 東京電力
1号機タービン建屋のたまり水は28万Bq/mL、ウラン6㎎/L、プルトニウム12㎎/L、
号機タービン建屋のたまり水は680万Bq/mL、ウラン12㎎/L、プルトニウム24㎎/L、
3号機タービン建屋のたまり水は52万Bq/mL、ウラン6㎎/L、プルトニウム12㎎/L


2号機タービン建屋のたまり水は作業用ピット付近の亀裂から海に漏れていた。
出典 東京電力 4月2日撮影

プルトニウムとウランも流れた模様



3号機の汚水も海へ流れた模様
出典 東京電力 5月11日撮影


タービン建屋とシルトフェンス(黄色)
出典 東京電力
汚染防止のために張られたシルトフェンスも莫大な量の汚水には効果が無いようだ。


高濃度のヨウ素とセシウムが海に放出され続けている
出典 東京電力
シルトフェンスの外側で放射性ヨウ素131が1800Bq/L、放射性セシウム137が7100Bq/L検出されており、シルトフェンスの漏出防止効果には疑問がある。

この表の右端にヨウ素131、セシウム134、セシウム137の排水基準(濃度限度)が記載されているが、乳児の放射性物質摂取基準(100Bq/L)の方が原発の排水基準よりも多い。


コメント

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、原発から約60キロ離れた福島市や福島県郡山市で、子どもを県外へ避難させる動きが続いている。

文部科学省によれば福島県の児童約1万人が県外へ避難した。

今頃になって、「東電の未公表モニタリングポストの放射線値が3ケタ多かった」と言う報道があったが、東京電力は膨大な量のウランとプルトニウムがタービン建屋の中に貯まっていることを明らかにした。

タービン建屋の水は地下水につながっており、一部は既に海へ放出されてしまった。莫大な量のプルトニウムとウランが地下水を通じて環境を汚染するのは時間の問題だ。事故の全容は明らかになっておらず拡大しつつある。

事故が収束するまで子供と妊婦、妊娠可能な女性は避難した方が無難だ。