2011年6月2日木曜日

福島の学童約1万人が避難、タービン建屋の汚水からプルトニウム“24㎎/L”

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、原発から約60キロ離れた福島市や福島県郡山市で、子どもを県外へ避難させる動きが続いています。

文部科学省によれば福島県の児童約1万人が県外へ避難しました。
参考
東日本大震災による被害情報について(第106報)


小中学生の県外避難広がる
出典 朝日新聞


当然です。東電の未公表モニタリングポストの数値が3ケタ多かったとか言う話がありましたが、それは序の口で、ウランとプルトニウムが垂れ流し状態になっています。しかも、プルトニウムは“24㎎/L”という高濃度です。

注)ロゴが入っている画像はトリミング、URL記入、画質調整、などで加工してあります。
オリジナル画像はURLからご入手ください。

東電未公表モニタリングポスト数値、桁が3ケタ多かった


原口元総務相が、「東電の発表している数値は3桁も違う。子供たちを逃がしましょう」と発言したとたんにNHKが中継中止
ここに東電が発表したモニタリングポストの資料があります。私たちが目にしてたものと3ケタ違います。
こどもたちを逃がしましょう。避難させましょう。
参考 
未公表データーとは下記のことでしょうか?
当社福島第一原子力発電所のモニタリングデータの追加公表について



タービン建屋のたまり水からプルトニウムとウランが「mg/L」という単位で検出されています。
出典 東京電力
1号機タービン建屋のたまり水は28万Bq/mL、ウラン6㎎/L、プルトニウム12㎎/L、
号機タービン建屋のたまり水は680万Bq/mL、ウラン12㎎/L、プルトニウム24㎎/L、
3号機タービン建屋のたまり水は52万Bq/mL、ウラン6㎎/L、プルトニウム12㎎/L


2号機タービン建屋のたまり水は作業用ピット付近の亀裂から海に漏れていた。
出典 東京電力 4月2日撮影

プルトニウムとウランも流れた模様



3号機の汚水も海へ流れた模様
出典 東京電力 5月11日撮影


タービン建屋とシルトフェンス(黄色)
出典 東京電力
汚染防止のために張られたシルトフェンスも莫大な量の汚水には効果が無いようだ。


高濃度のヨウ素とセシウムが海に放出され続けている
出典 東京電力
シルトフェンスの外側で放射性ヨウ素131が1800Bq/L、放射性セシウム137が7100Bq/L検出されており、シルトフェンスの漏出防止効果には疑問がある。

この表の右端にヨウ素131、セシウム134、セシウム137の排水基準(濃度限度)が記載されているが、乳児の放射性物質摂取基準(100Bq/L)の方が原発の排水基準よりも多い。


コメント

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、原発から約60キロ離れた福島市や福島県郡山市で、子どもを県外へ避難させる動きが続いている。

文部科学省によれば福島県の児童約1万人が県外へ避難した。

今頃になって、「東電の未公表モニタリングポストの放射線値が3ケタ多かった」と言う報道があったが、東京電力は膨大な量のウランとプルトニウムがタービン建屋の中に貯まっていることを明らかにした。

タービン建屋の水は地下水につながっており、一部は既に海へ放出されてしまった。莫大な量のプルトニウムとウランが地下水を通じて環境を汚染するのは時間の問題だ。事故の全容は明らかになっておらず拡大しつつある。

事故が収束するまで子供と妊婦、妊娠可能な女性は避難した方が無難だ。



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