2011年9月21日水曜日

汚染は広がり原子炉建屋の底に穴が開いた

福島第一原発の事故発生から半年が経過したが汚染された土壌の除染は学校など一部を除いて全く進んでいない。もちろん、被害者への補償も見通しが立たない。そもそも福島第一原発は事故を想定しておらず、放射能汚水垂れ流しの欠陥原子炉だったのだ。そして、とうとう建屋の底に穴が開いたようだ。


注)ロゴが入っている画像はトリミング、URL記入、画質調整、などで加工してあります。
オリジナル画像はURLからご入手ください。


原発の汚水は垂れ流し
原子炉が6機もあるのに汚水処理装置が無かった。
漏れた汚水は海に放出していた。
http://www.tepco.co.jp/nuclear/hige/qa/thi/eqa/qa-e2-j.html


原発事故後に建設が始まった放射能汚水処理装置
出典 東京電力

水産物の汚染が広がってきた 
9月15日現在
出典 農林水産省

水産物の放射能汚染
5月23日
出典 農林水産省


海に流出した放射能は東電発表の3倍を超える
出典 NHK


海洋への汚染水流出は続いている


2号機から流出する汚染水
出典 東京電力 9月9日



岩手県一関市にも汚染が広がってきた


セシウム検出:一関の肉牛2頭 国の規制値上回る
県によると、検出値は583ベクレルと532ベクレル
毎日新聞 2011年9月8日


放射能汚染が広範囲に及ぶことが明らかになった

空間線量9月12日
山形と茨城にも汚染が広がる
出典 文部科学省

空間線量7月16日
出典 文部科学省


セシウムによる土壌汚染も広範囲に広がる

セシウム蓄積量合計 9月12日

セシウム蓄積量合計7月16日
出典 文部科学省


 
頑丈そうに見える原子炉の欠陥


注水に失敗すると核燃料が溶ける
出典 東京電力

原子炉の底には無数の穴が開いており、
構造上、放射能が漏れやすい。
出典 東京電力


 
動画で見る炉心溶融
独立行政法人・原子力安全基盤機構が事故前に、原子力防災専門官向け資料として作成していた、炉心溶融のシミュレーション画像。


冷却に失敗すると核燃料が落下して原子炉に穴が開く


原子炉の穴から漏れた核燃料は
コンクリートの床面も貫通する


東京電力は事故発生時の操作手順書を公開できないという
出典 TBS


原子炉建屋に穴が開き地下水が流入している!


核燃料が建屋の底に穴を開けた!

第一原発 地下水流入の可能性
9月20日 16時25分 NHKニュース
東京電力福島第一原子力発電所で、高濃度の汚染水がたまっている原子炉建屋などの地下に一日当たり最大で500トンほどの地下水が流れ込んでいる可能性があることが分かり、経済産業省の原子力安全・保安院は、長期的な汚染水の処理計画に地下水の流量を考慮する必要があるとしています(一部引用)。


コメント

福島第一原発事故の発生から半年が経過したが空間線量率やセシウム沈着量は改善しておらず除染は進んでいない。

原子炉の注水に失敗すると核燃料が溶け落ちて底面のコンクリートにも穴を開けるという欠陥が独立行政法人・原子力安全基盤機構の研究で予想されていた。

9月20日のNHKニュースで「第一原発 地下水流入の可能性」という報道があった。ポタポタとした水漏れではない。一日当たり最大500トンの地下水が流れ込んでいるのだ。

これは原子力安全基盤機構のシミュレーションで予想されていた最悪の事態である。溶けた核燃料が原子炉建屋の底面コンクリートに穴を開け、建屋に地下水が流入したのだ。

東京電力は事故発生時の手順書の公開を拒んでいるが、東電まかせで危機を乗り切れるのだろうか?



 








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