福島原発は津波の到達前に壊れた
仮に電源喪失が起きず、複数の電源が無事だったとしても地震で主蒸気系が壊れていたし、津波で冷却ポンプが流され、更に配電盤が海水に飲み込まれたので、事故は防ぎようが無かったのです。電源喪失はもちろん、主蒸気系の強度不足や冷却ポンプの喪失、さらには配電盤の浸水など、福島原発は欠陥だらけ。
津波が到達する前に原子炉が壊れて蒸気が漏れていた
2011/3/11 tsunami-impact-video tepco fukushima daiichi
作業員の証言「生蒸気だ!主蒸気系が壊れている。この原発は終わったな」
正確な時間をはっきり覚えていないのですが
「建屋がすごいことになっている!」という報告が来たのは
水位が下がり始めた19時以降だと記憶しています。
1号機・2号機の運転員からの報告でした。
1号機か2号機かは覚えていませんが
暗闇の中、原子炉建屋に懐中電灯を手にして
近づいていったそうです。
懐中電灯を照らして
まず外側の扉を開けて中に入り
次に内側の扉に近づき
扉のガラス窓に懐中電灯の光を当てた時です。
ガラス窓の向こう側に白いモヤモヤの蒸気が
充満しているのを運転員が見たというのです。
この報告を聞いて対策本部内にいた人達は
「どうするんだ」
「まさか爆発しないよな」と口にし始めました。
「生蒸気」は二つしか考えられません。
一つは暖房用の蒸気です。
しかし地震でボイラーが停止している上、
暖房用スチーム管はその管は細い。
「暖房用ではないだろう」という声が上がりました。
主蒸気系が壊れているとなれば非常に危険で
そのフロアでは作業ができないことを意味します。
案の定、中央制御室の外側や非管理区域まで
放射線が検出されているという報告が来ました。
非常に線量が高いというのです。
「東電は終わりだ」
この時、私はそう思いました。
「生蒸気」の報告が来て、そこら中で「生蒸気が漏れているらしいぞ」と
多くの人達がざわざわと口にし始めていました
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