11月2日、東京電力は「小規模な臨界が起きた可能性がある」と発表した。翌日、「臨界は無かった」と訂正されたが、ヨーロッパからロシアにかけての広い範囲で、先月から今月にかけて、大気中からごく微量の放射性ヨウ素が観測されたことが分かり、当局が原因を調査中だ。
注)ロゴが入っている画像はトリミング、画質調整、などで加工してあります。
オリジナル画像はURLからご入手ください。
東京電力が再臨界の可能性を発表
VIDEO
福島第一原発でキセノン検出 (ZDF,KBS) 11月2日
核分裂を裏付ける半減期の短いキセノン検出
出典 東京電力
2号機に窒素を注入しても圧力は上がらず、
2号機の格納容器は破損している
出典 東京電力
慌てて臨界を否定する保安院
「自発核分裂は最初から想定できたはず」
⇒ 本当は臨界だった?
VIDEO
【原発】キセノン・・・保安院「自発核分裂」を追認(11/11/08)
ヨーロッパからロシアにかけての広い範囲で、先月から今月にかけて、大気中からごく微量の放射性ヨウ素が観測されたことが分かり、IAEA=国際原子力機関や関係国の当局が原因を調べています。…オーストリアでは、現地の当局が先月17日以降、ヨウ素131を観測していて、その値は最大で1ナノシーベルトと、福島第一原子力発電所の事故のあとにオーストリア国内で観測された値の100分の1程度だったということです。
出典 NHK
欧州 広範囲で微量放射性物質
ヨウ素の急増について(速報) VIDEO 岩手県奥州市、東京都の一部などで高い放射性ヨウ素が検出されています。8月上旬から中旬にかけて福島原発から排出されたものと考えられ、当然、原発側は把握していると思います。
今のところ、検出値は低い(1キロあたり3000ベクレル以下)なので、急な行動は不要ですが、このことについて政府、東電、マスコミが黙っていることに注意をしなければなりません。 平成23年9月10日 武田邦彦
岩手県、東京都でヨウ素131が検出
奥州市下水道課によると、8月25日の採取分で、2300ベクレルを検出。31日は590ベクレル、9月6日も480ベクレルを検出した。原発から200キロ以上離れた東京都でも数値が急上昇した。8月15日~16日にかけて、各地の下水処理施設で採取された汚泥に含まれるヨウ素131の濃度が上がり、東部スラッジプラント(江東区新砂)や清瀬水再生センター(清瀬市下宿)では150ベクレルを記録した。直近では不検出か微量の検出にとどまっていた。
出典 zakzak
東京で大異変…ヨウ素が急上昇!何が起きているのか
8月から9月にかけて再臨界を疑う放射性ヨウ素が検出
東京都の下水処理施設における放射能等測定結果
試料採取日 8月26日~30日
(1)脱水汚泥 単位:Bq/kg
施 設 名 放射性
ヨウ素131 放射性
セシウム134 放射性
セシウム137
東部スラッジプラント (江東区新砂)
100 220 260
葛西水再生センター (江戸川区臨海町)
23 380 480
みやぎ水再生センター (足立区宮城)
22 210 240
新河岸水再生センター (板橋区新河岸)
260 90 130
南部スラッジプラント (大田区城南島)
32 110 120
北多摩一号水再生センター (府中市小柳町)
120 69 84
南多摩水再生センター (稲城市大丸)
31 17 28
北多摩二号水再生センター (国立市泉
不検出 170 210
浅川水再生センター (日野市石田)
87 不検出 不検出
多摩川上流水再生センター (昭島市宮沢町)
25 15 20
八王子水再生センター (八王子市小宮町)
不検出 24 21
清瀬水再生センター (清瀬市下宿)
51 22 24
出典 東京都
奥州市前沢下水浄化センター発生汚泥等の放射性物質濃度測定結果
試料名:脱水汚泥ケーキ
単位:Bq( ベクレル)/kg
採取日
測定日
I-131
Cs-134
Cs-137
Cs- 合計
平成23 年7月7日
平成23 年7月14 日
不検出
81
100
181
平成23 年7月21 日
平成23 年7月23 日
不検出
71
64
135
平成23 年7月28 日
平成23 年7月30 日
不検出
58
79
137
平成23 年8月4日
平成23 年8月7日
不検出
38
76
114
平成23 年8月11 日
平成23 年8月12 日
不検出
33
52
85
平成23 年8月25 日
平成23 年8月27 日
2,300
47
52
99
平成23 年8月31 日
平成23 年9月2日
590
20
57
77
平成23 年9月6日
平成23 年9月6日
480
82
96
178
出典 奥州市
実は2号機プールも危機的状況!
2号機使用済燃料プールの放射線量は4機中最悪
出典 東京電力
2号機の使用済核燃料もメルトダウンか?
VIDEO
【原発】2号機燃料プール 放射性物質の除去開始(11/11/07)
出典 ANN
2号機に設置される放射能除去装置
出典 東京電力
福島第一原子力発電所2号機使用済燃料プールにおける放射性物質除去装置の設置状況
福島原発2号機には29億ベクレルの水たまり
VIDEO
福島原発2号機の29億ベクレルの水たまりについて。 2011 03 27
2号機タービン建屋には原子炉の1000万倍の放射能
原子炉の放射性物質漏えいか-2号機タービン建屋で高濃度検出(1)
保安院の西山英彦審議官は27日午前の会見で、2号機のタービン建屋にたまった水を26日に採取したところ、毎時1000ミリシーベルト以上の放射性線量が検出されたことを明らかにした。水は「原子炉由来の可能性が高い」という。NHKは同日正午のニュースで、放射線量は通常の原子炉の水の1000万倍に相当すると報じた。
出典 ブルームバーグ 2011/03/27 13:35 JST
2号機から海へ放出される汚染水
出典 東京電力
実は、2号機の原子炉に水は存在しない!
水があれば原子炉圧力はゼロにならない!
出典 原子力技術協会
誰も信用してませんが…
福島第一原発の燃料「露出は3%以下」というが
東京電力は福島第一原発の燃料の状態について「露出している燃料は3%以下で燃料は十分冷やされている」という見方を示しました。
VIDEO
福島第一原発の燃料「露出は3%以下」
枝野氏「ただちに影響がないは7回しか言ってない」 VIDEO
枝野本人「ただちに影響がないは7回しか言ってない」
福島の子供たちに心臓病増加の危機!セシウムが影響!
バズビー教授(字幕)
VIDEO
食の安全への不安が高まる
ベラルーシでの対策に注目が集まる
VIDEO
『食の安全 ベラルーシから学ぶこと』 石川洋一解説委員
コメント
11月2日、東京電力は半減期の短い放射性キセノンが検出され「小規模な臨界が起きた可能性がある」と発表した。翌日、東京電力は「臨界ではなく自発核分裂によるもの」だと説明したが、保安院は「自発核分裂は最初から想定できたはず」と指摘する。
ところが、ヨーロッパからロシアにかけての広い範囲で、先月から今月にかけて、大気中からごく微量のヨウ素131が観測されたことが分かり、当局が原因を調査中だ。ヨウ素131は、自然界には存在せず、ウランなどの核分裂によって生成される。
実は日本でも8月から9月にかけて岩手県や東京都などでヨウ素131が検出されており、福島第一原発で再臨界が起きた可能性は既に9月頃から指摘されていた。
建屋の損傷が少ない2号機は話題になりにくいが、2号機には29億ベクレル/mlの水たまりが存在し、2号機タービン建屋の滞留水から原子炉の1000万倍の放射能が検出されている。使用済核燃料プールの放射線量も2号機が最悪で、更に悪い事に2号機の汚水は海に漏れていた。
2号機には窒素を注入しても圧力が上がらず、原子炉圧力もゼロで原子炉内に水が存在しないことが示唆されているが、東京電力は2号機の核燃料について「露出は3%以下」などと言っている。