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2011年7月9日土曜日

5号機と6号機も再臨界していた?

1号機から3号機ではメルトダウンした核燃料が原子炉圧力容器と格納容器の底に穴を開けており、放射能を含む汚染水が建屋の地下に貯留している。

4号機、5号機、6号機は定期点検中のため原子炉は停止中だったと発表(保安院)されているが、同様に原子炉建屋とタービン建屋に汚染水が貯留している。

5号機と6号機も再臨界して原子炉に穴が開いたのか?

そこで東京電力HPで原子炉温度のデータを探したが不可解なことに地震直後のプラントパラメータは未公開だった。保安院HPにあった3月19日の資料では5号機の原子炉水温度は183℃、6号機は167℃と高温になっていた。定期点検のため停止中だった5号機と6号機は震災後に再臨界したようだ。



注)ロゴが入っている画像はトリミング、URL記入、画質調整、などで加工してあります。
オリジナル画像はURLからご入手ください。


 底に穴が開いて水が漏れる原子炉
1号機から4号機の原子炉と格納容器には穴が開いており放射能を含む汚水が格納容器外に漏れている。東京電力は汚水の再利用を始めた(循環注水冷却)。
出典 保安院




原子炉の底に穴が開いて地下階に汚水が貯留
出典 東京電力


定期点検のため停止中と報道された
5号機と6号機の地下にも水がたまっている
出典 東京電力
福島第一原子力発電所 たまり水の量について(概算量)



停止中のはずの5号機と6号機の原子炉水温度が高い。
5号機は183℃、6号機は167℃(3月19日)。
出典 保安院



5号機と6号機もメルトダウンしたのか
停止中の5号機と6号機の原子炉水温度推移を見ると被災後の3月16日に200℃近い高温になっている。不可解なことに3月11日から15日の原子炉水温度データが未公開だ。
出典 東京電力



5号機と6号機の3月11日から15日正午までの原子炉水温度データが未公開
出典 東京電力



5号機と6号機も再臨界したようだ
5号機、6号機の放水口付近で基準を超える放射性ヨウ素が検出された。放射性ヨウ素の検出は核燃料が核分裂したこと、および核燃料が漏れたことを示唆している。
出典 東京電力



5号機と6号機の使用済燃料プールにある核燃料も膨大だ
出典 保安院
福島第一原子力発電所 使用済燃料プールにおける
使用済燃料の貯蔵本数


密かに再臨界の危機が続く5号機

東京電力5号機報告3月23日21:030
5号機でポンプ故障、冷却水の温度一時上昇 5月29日

5号機の15時間冷却停止も半日公表せず 5月30日

0529 東電会見まとめ 5号機冷却用ポンプ故障 木野龍逸

5号機 ホース水漏れで冷却停止

4号機再臨界の可能性については下記をご参考ください。

4号機原子炉ヘの注水は再臨界を止めるため?
http://phnetwork.blogspot.com/2011/07/blog-post.html
4号機の原子炉が白煙を吹く! 画像&動画を追加
http://phnetwork.blogspot.com/2011/06/blog-post_11.html
4号機に連日200トン注水中!
http://phnetwork.blogspot.com/2011/06/blog-post.html
4号機の原子炉で核燃料が燃焼中! その2 「動画あり」
http://phnetwork.blogspot.com/2011/05/blog-post_27.html
4号機に原子炉爆発の疑い、しかもプラントパラメーターは非公開
http://phnetwork.blogspot.com/2011/05/blog-post_13.html
4号機の原子炉で核燃料が燃焼中!
http://phnetwork.blogspot.com/2011/05/blog-post_11.html


コメント

福島第一原発の1号機、2号機、3号機ではメルトダウンした核燃料が原子炉格納容器に穴を開け、放射能を含む汚水が漏れ出している。

地震発生時に停止中だった5号機と6号機でも原子炉建屋とタービン建屋に放射能を含む汚染水が貯留している。そこで5号機と6号機の原子炉水温度を調べてみたところ地震発生時の3月11日から15日午前までのデータが未公開だ。

3月15日正午のデータでは5号機、6号機ともに原子炉水温度が200℃近くあり停止中の原子炉が再臨界したことを示唆している。被災直後はさらに高温だった可能性も有る。

さらに、5号機、6号機の放水口付近で基準を超える放射性ヨウ素が検出されており、再臨界した核燃料が外部に漏れたことを示唆している。

5号機も6号機も安心できる状況ではない。特に5号機では冷却系のトラブルが続いており予断を許さない状況だ。



1 件のコメント:

  1. いつも記事をありがとうございます。

    5号6号の水の由来は東電の発表や、青山繁晴氏への吉田所長の説明では、「地下からの湧き水」ということでしたが、ヨウ素が検出されると、ご指摘のように、そういうことではなさそうですね。
    5号、6号については会見で質問する記者もいないので、東電は、何かのトラブルがあっても、隠しとおせると思っているのでしょう。

    ところで、気になる白煙がありました。
    重要な映像なので4倍速の方をリンクしておきます。

    問題なのはこの動画の3:15からです。

    これは夜霧との相乗効果ではなく、純粋に建屋由来の水蒸気です。

    これを見ますと、少なくとも「約8分間」に渡って、
    かなり大きな熱量が、4号のプールか格納容器のどちらかで、
    発生したことになります。

    http://www.youtube.com/watch?v=F0rL9bP1oNQ


    下記の「短縮バージョン」ですと、38秒あたりからです。

    http://www.youtube.com/watch?v=eYn64T1v-sQ

    ___

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