6月26日、東京電力は「再臨界の恐れがあり、ホウ酸を注入する」と発表した。そこで6月26日のライブカメラを見ていたら、3号機と4号機が一斉に白煙を噴き上げ、共用プール付近でも光と白煙が見えた。ホウ酸注入が遅れて再臨界したのか?
注)ロゴが入っている画像はトリミング、URL記入、画質調整、などで加工してあります。
オリジナル画像はURLからご入手ください。
6月26日の3号機と4号機の白煙映像
2011.06.26 19:00-20:00 / 福島原発ライブカメラ
1分30秒過ぎ、3号機と4号機が白煙を噴きはじめる。
核燃料が再臨界したのか?
柱のように太い白煙が垂直に噴きあがる。
6400本の使用済核燃料を保管する
共用プール付近が光る
2011.06.26 20:00-21:00 / 福島原発ライブカメラ
48秒ごろに4号機の右側にある山の裏側(共用プール付近)から光が見え、白煙が上り始める。その後、共用プール付近が何度か光り、白煙に包まれる。
共用プール付近から白煙が噴出する
2011.06.26 21:00-22:00 / 福島原発ライブカメラ
35秒頃、4号機右側の共用プール付近が何回か光り、白煙が海側へ流れる。
共用プール付近から出る白煙が海側に流れていく
2011.06.26 22:00-23:00 / 福島原発ライブカメラ
50秒頃の映像。共用プール付近から白煙が噴き出る。
白煙はゆっくりと海側へ流れていく。
山の裏側には使用済燃料6400本を保管する共用プールがあり、白煙はこの付近からも出ている。
核燃料6400本の共用プール付近から光と白煙が見える
“先月の”水質調査の結果、ホウ酸注入!!
出典 NHK
3号機プール水 強アルカリ性に 6月26日 13時4分
しかし、なぜ先月の水質検査なのか?
再臨界しているのではないのか?
汚染水のI-131濃度は3400Bq/㎤(340万Bq/L)!
出典 東京電力
赤枠:6月26日に採取した汚染水は高濃度の放射性ヨウ素を含む
事故発生から3カ月以上経過したが、汚染水には半減期の短い放射性ヨウ素が高濃度で含まれており原子炉が再臨界している可能性を示唆する。ホウ酸注入が遅れて再臨界したようだ。キュリオン社とアレバ社による汚水処理施設は放射性ヨウ素を除去する能力は低いようだ。
放射性ヨウ素による甲状腺がんの多くは手術で治療可能だが、幼い体に傷跡が残り、ホルモン剤を一生内服する場合もある。
チェルノブイリ特集 最終回 少女の体に放射能は 衝撃的レポート('94.7)http://www.youtube.com/watch?v=0rFYHpmta_0
コメント
6月26日、東京電力は再臨界の恐れがあるためホウ酸を注入すると発表した。同日のライブカメラでは3号機と4号機が一斉に白煙を噴き上げ、共用プール付近でも光と白煙が見えた。
東京電力は“先月の”水質調査で、3号機の使用済み燃料プールの水が強いアルカリ性を示していたので核燃料のラックが傷まないようにホウ酸を入れて中和するという。しかし、“先月の”水質調査で判っていたものをなぜ今月末になってホウ酸を注入するのか? 対応が遅い。
同日、原子炉建屋地下に溜まった汚染水の検査結果が発表されたが半減期の短い放射性ヨウ素が高濃度で含まれており核燃料が再臨界している可能性が示唆された。ホウ酸注入の本当の原因はこれではないのか?
再臨界による核分裂で生じる放射性ヨウ素による甲状腺がんは、多くは手術による治療が可能で、影響を軽視されがちだ。しかし、幼い体に手術の傷跡が残り、ホルモン剤を一生内服する場合もある。
東電が発表したデータによればキュリオン社とアレバ社による汚水処理装置は放射性ヨウ素を除去する能力が低いようだ。