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2011年11月8日火曜日

再臨界騒動の裏で5号機6号機のトリチウム漏れ

有耶無耶にされた5号機6号機の放射能漏れ

岡田政務官は5・6号機汚水の処理水を飲んだが、その中にはトリチウムが含まれていた。トリチウムは主に原子炉で生じる物質で、トリチウムの検出は原子炉に注入した水が格納容器外に漏れていることを裏付ける。5号機と6号機は冷温停止中とされているが現実には壊れているようだ。


注)ロゴが入っている画像はトリミング、画質調整、などで加工してあります。
オリジナル画像はURLからご入手ください。


トリチウム汚染水を散水する作業員

5、6号機滞留水の浄化後の構内散水風景
出典 東京電力


東京電力は2600Bq/Lのトリチウム汚染水を散水
構内散水に使用している福島第一原子力発電所5、6号機滞留水の処理水について
出典 東京電力
トリチウム検出は5号機6号機の格納容器が壊れた証拠


日本の水のトリチウム濃度は1Bq/L
東電は2600Bq/Lのトリチウム汚水を散水
出典 中国電力
http://www.chuden.co.jp/resource/energy/hama_haikibutsu_tritium.pdf


5号機と6号機の原子炉も壊れている!
トリチウムは主に原子炉で生じる物質だ!
出典 中部電力




原子炉に注水した水は格納容器から漏れ出てタービン建屋に流れる
出典 東京電力
福島第一原子力発電所 放射性滞留水の回収・処理の取組み ~水処理(放射能除去)の仕組み~
トリチウムは遺伝子を傷付ける
空と海に放出される若狭のトリチウム 山崎隆敏


園田政務官が飲んだ水もトリチウムを含む
【原発】「たまり水」をゴクリ 園田政務官がPR(11/10/31)


参考

園田政務官が飲んだ水にトリチウムが含まれる
園田政務官、福島原発の浄化水飲む
園田政務官は5号機と6号機の処理水にトリチウムが含まれると発表している。




トリチウムを環境に放出する人たち

出典 東京電力



5/6号機の放射能漏れを有耶無耶にした臨界騒動
【原発】2号機で核分裂・再臨界の可能性!キセノン検出でホウ酸水注入
http://www.youtube.com/watch?v=K21lS5FHmyg


大量のウランと水があれば臨界は起き得る
小出裕章:キセノン検出による臨界について

2号機“一時臨界か”監視続ける
放射性物質の量が半分になる半減期は、キセノン133が5日、キセノン135が9時間といずれも短いため、最近、核分裂反応が起き、臨界が一時的に一部の場所で継続した可能性もあるとみています。
出典 NHK 11月2日 18時0分


自発核分裂も制御できない
(制御棒は壊れてる…)
出典 東京電力 核分裂反応の模式


実は臨界が起きても判らない!
原発事故相 再臨界確認方法を検討
細野原発事故担当大臣は、福島第一原子力発電所の2号機内の気体から放射性物質のキセノンが検出された問題に関連して、原子炉で再臨界が起きていないことを確認する方法を検討する考えを示しました。


炉心溶融物がどこにあるかも判らない
元東芝原発格納器設計技師・後藤政志氏は「制御できているように一見、見えるけれども、実はきちんとコントロールなんかできてない。なぜかと言ったら、繰り返しますけれど、炉心溶融物がどこにあるかというのもわからないんだから、それを言葉のうえでですね、冷温停止とか、あたかもコントロール下にあるようなことを言うのは、わたしは間違いだと思います」と述べた。
福島第1原発2号機キセノン検出 保安院から官邸への連絡に遅れ 深夜の連絡を翌朝報告
出典 FNN 11/03 01:24
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00210799.html


2号機1階の線量
福島第一原子力発電所 2号機原子炉建屋1~5階 ロボットによる雰囲気線量・温度の測定結果



臨界騒動の2号機より3号機の方が深刻
3号機地下に強い線源がある。核燃料は地下に落下している。
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋1階ロボットによる通路上干渉物移動ならびに干渉物移動後の線量測定
出典 東京電力



再臨界騒動で有耶無耶にされたトリチウム問題

東電の技術ではトリチウムが除去できない
5・6号機滞留水処理後の分析結果
出典 東京電力
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_111024_03-j.pdf


横浜の放射能騒動に不安の声
横浜市の汚染シイタケを800人が食べる

横浜市によりますと、国の暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出されたのは、戸塚区の「舞岡公園」にある農村体験施設で栽培・加工した干しシイタケです。市が今月検査したところ、ことし3月に収穫したものから、最大で1キロ当たり2770ベクレル、また、先月収穫したものから1キロ当たり955ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。シイタケは、屋外で原木栽培されたもので、横浜市によりますと、施設を利用したおよそ800人に汁物の具として提供していたということです。
出典 NHK



注)以下は両論併記してあります。



健康影響は出ないと語る井上登美夫氏
横浜市立大学 放射線医学教授 井上登美夫氏
出典 広報よこはま



ガンの増加を懸念するガンダーセン氏
私たちには二つ問題があると思います。
日本では、個人の健康問題です。何を意味するかと言うと、東京・東日本、特に福島県で、癌が統計的に意味をなす程の増加を起こして行くのに十分量の放射性物質を、個々の人々が吸引した事です。
放射能は間違いなくアメリカ大陸まで来ており、ロッキー山脈が壁になりほとんどの放射性物質が土壌に堆積した特に西海岸で、癌が増加するであろうことは確かです。
東京で高放射性粒子計測報告:米科学者。発癌率上昇! ガンダーセン(字幕) 
http://www.youtube.com/watch?v=-T2foWQ6xoo&feature=player_embedded


知らぬが仏?
病人が増えると儲かる利害関係者
http://goyotaisyo.exblog.jp/
原発御用大賞の投票が始まる


山下俊一「ピンチはチャンス!」
山下俊一
●長崎大学大学院教授・福島県立医学大学副学長 言わずと知れたMr.100ミリシーベルト

大橋弘忠「プルトニウムは飲んでも大丈夫」
大橋弘忠
●「格納容器は壊れないしプルトニウムは飲んでも大丈夫」発言。
出典 原発御用大賞
コメント

園田政務官が5号機6号機の汚水処理水を飲んだ直後の11月2日、東京電力は「小規模な臨界が起きた可能性がある」と発表した。翌日、「臨界は無かった」と訂正されたが、これで有耶無耶にされたニュースがある。

園田氏が飲んだ水には2600Bq/Lの放射性物質トリチウムが含まれていた。トリチウムは主に原子炉で生じる物質で自然界の水には1Bq/Lしか存在しない。トリチウムはβ線を出し、半減期は12年、人体に入ると水素原子として利用され、遺伝子を構成するDNAに入り込み内部からDNAを破壊する可能性がある。

トリチウムが漏れている事は5号機6号機の原子炉と格納容器が共に破壊された事を裏付けている。また、東電の技術ではトリチウムを除染できない事も判る。

細野大臣は「これから再臨界が起きていないことを確認する方法を検討する」と言うが、炉心溶融物の位置が判らないままの冷温停止はあり得ない。3号機は2号機より更に状況が悪い。






1 件のコメント:

  1. いつも詳細な分析と情報をありがとうございます。

    あの日玄海再稼働とTPPをうやむやにするための「再臨界」騒動だっと思っていたのですが、5・6号機についても煙に巻くつもりだったとは…。全く報道に出ないだけに恐ろしいです。

    いったいどれほどの放射性物質がまき散らされているのか、もはやガイガーだけでは対応しきれない世界ですね。いったいどこに希望を見いだしたらいいのか…

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