ページ

2012年4月30日月曜日

都合の良いお知らせ

東京電力からのお知らせ」というページに「4号機原子炉建屋は傾いておらず…」と書いてありますが、強度は落ちたはずです。「2号機格納容器内には約60cmの水位があり、十分冷却されている…」と書いてありますが核燃料が崩落して建屋に穴が開いたということです。また、東電の柏崎刈羽原発付近に断層があり想定超の揺れが懸念されていますが来年稼働の予定です。




2号機は水位が60cmでも大丈夫と言う
東京電力からのお知らせ 




その理由は、核燃料が崩落したから。
上図を改変 



東電が発表した2号機推定図
核燃料の崩落が矮小化されており、建屋の穴が描かれていない
出典 東京電力



2号機脇ピットから流出する汚染水。
建屋に穴が開いた証拠
出典 東京電力



1号機の炉心温度は約3000度まで上昇
出典 東京電力



1号機の核燃料も崩落した
出典 東京電力



東電が発表した1号機の推定図
約3000度の燃料はどこへ?
出典 東京電力



蒸気漏れの原因は不明のまま
出典 東京電力




原子炉建屋が吹き飛んだ3号機 
出典 東京電力



東電発表の3号機推定図
原子炉上部の損傷が描かれておらず使用済核燃料プールの状態が不明だ
出典 東京電力



3号機の推定図は実態とかけ離れている
 出典 Fukushima Daiichi Nuclear Plant Hi-Res Photos




3号機では使用済核燃料の状態も不明だ
1F3号機使用済燃料プールのガレキ撤去へ向けた内部調査について1



東電は「4号機原子炉建屋は傾いておらず、燃料プールを含め地震で壊れることはありません」という
出典 Daiichi Nuclear Power Plant Photos 15



4号機は「爆発前の状態に比べて当然軟くなっているが補強したし、水が漏れたら注水するから大丈夫」



東電の柏崎刈羽原子力発電所も断層に囲まれている
出典 東京電力



柏崎刈羽原発 周辺の断層で想定超の揺れの可能性
出典 ANN 12/04/26



柏崎刈羽でも耐震性に問題の可能性
 出典 TBS 2012/04/25





柏崎刈羽原発から東京まで約200Kmあるから稼働はOKという判断になるだろう。
出典 なんちゃって☆原発ハザードマップ











2012年4月26日木曜日

敦賀原発は活断層の上でも稼働OK

大阪市の橋下市長は、「もし活断層があるのだったら、敦賀原発を廃炉にするかどうかというレベルの問題になると思う」と述べましたが、これは敦賀原発に限ったことではなく浜岡原発、泊原発、柏崎刈羽原発など他の原発でも同様です。そもそも安全な原発など無いので首都圏から離れた原発は全て稼働させるでしょう。


橋下氏“敦賀原発 活断層なら廃炉も”



活断層でないと都合良く解釈 原発設置審査



敦賀原発の周囲には多数の活断層がある
産業技術総合研究所


原発直下に160本の破砕帯という断層がある
産業技術総合研究所


日本原電は真下の断層は動かないと主張
日本原子力発電


日本原子力発電は断層の存在すら認めず
日本原子力発電


原子力発電所設置審査には問題があった


報告書を見た瞬間おかしいことが分かった


国は事業者の言うがまま安全宣言


11か所の原発でもより詳しい検討が必要だ



浜岡原発、周辺海底に活断層か



泊原発近くに未知の活断層か
東洋大学の渡辺満久教授



柏崎刈羽原発の下にも活断層
軽視された活断層 TBS報道特集





2012年4月21日土曜日

奈良県も遠いから大飯原発の稼働OK

大飯原発の稼働の是非をめぐり議論が起きています。大飯原発から遠い奈良県は稼働に賛成ですが、原発事故による影響が予想される大阪は稼働に反対です。一方、首都に近い浜岡原発と東海第2原発は廃炉が検討されており、東京都は電源のリスク分散を進めています。



奈良県は大飯原発から100Km離れている




奈良県は100キロ離れているので稼働OK
(8分頃)
荒井・奈良県知事「奈良県は大飯原発から遠距離だから"同意"は不要だ」



大阪は被ばくするので稼働に反対
原発再稼働めぐり橋下市長「徹底抗戦」 



大阪府内の一部も被曝予想、大飯原発大事故時 府が予測公表

大阪府の松井一郎知事は「あくまで最悪の場合だが、気象条件によっては大阪も被曝することになる。脱原発依存の方向性を関電にも認識いただけるよう議論していきたい」と述べた。



首都に近い東海村は廃炉の動き
東海第2を廃炉に=脱原発集会に3100人-茨城


東京都は既にガス発電を導入
災害時の司令塔になる東京都庁舎の電力供給体制のリスクを分散するため、電源の一部を250メートル離れたパークハイアットホテル(52階建て)地下の東ガス系の「新宿地域冷暖房センター」から供給することにした。
出典 猪瀬直樹ブログ



既に地熱発電も導入
出典 猪瀬直樹ブログ



水力発電もある
出典 東京都交通局




東京都は新たに天然ガス発電所を作る
出典 猪瀬直樹ブログ





2012年4月15日日曜日

大飯原発は首都から遠いので稼働OK

今夏の電力不足が懸念されているが、浜岡原発は事故が起きると首都に被害が及ぶので安易に再稼働は出来ない。そこで、首都から遠い大飯原発を稼働させようという政治的判断のようだ。



大飯原発からおおむね30kmの範囲



発電所に津波が来ることを想定するのはタブー
元東電社員木村俊雄氏:原発を知りつくした男 東京電力を辞めた理由

原子力安全委員会の先生もしかり
原子力保安院もしかり
全く知識も技術もないです
ただもう東電の言ったまま、はいはいはいと検査して
サインして印鑑押して

原子炉出力ってのがあるんですね
それ国に報告しないとなんないです
一時間に一回測定して
それが計算機で結果が出てくるんですけれども
ギリギリのところで運転したいんで
ちょっと効率が悪いプラント、見かけ上ね
そういう時は計算機にアクセスして
計算結果が低くなるように隠蔽するんです
それ僕やってました

発電所に津波が来襲するってことを想定することは
タブーなんだっていう話を彼はしてましたね

悪い予感が当たって残念だったですけどね
もしかしたら津波が来るかもしれないから
非常用ディーゼル発電機を
高台に置いた方がいいんじゃないですか
なんて言っても経営側は絶対にうんとは言わないし



事故対策一切ないまま大飯原発再稼働へ
防波堤かさ上げなし、免震重要棟なし、非常用発電装置分散なし、水素除去装置なし、フィルター付きベント装置なし、住民避難計画なし、フクイチ事故原因究明なし...





原発不要になるか?新エネルギーのゆくえ(5) 
THRIVE(紹介転載)
無料のエネルギーを開発した科学者は弾圧される。空間から無料のエネルギーが抽出できればエネルギー産業は消滅する。エネルギー産業は無料のエネルギー技術の開発を恐れているのだ。


スライブ—いったい何が必要になるのか
(THRIVE Japanese)
エネルギーを独占することによって国民を支配することが出来る。無料のエネルギーを研究する科学者は次々と消されてしまう。








2012年4月8日日曜日

大きすぎた人工地震

人工地震とは地下で爆薬を爆発させたり、地下に水を注入して発生させる地震のことです。実際、人工地震は地球内部の調査に利用されており、地球深部探査船「ちきゅう」にも人工地震発生装置が搭載されています。「ちきゅう」の掘削作業は水を注入しながら行いますが、地下に水を注入すると地震が起きることがわかっているそうです。ちなみに「ちきゅう」は東北地方太平洋沖地震の震源地でも地震の前から掘削調査を行っており、掘削が巨大地震を引き起こすリスクを指摘されていました。


 
人工地震 大きすぎた!
新幹線ダイヤ乱れる
1984年 3月12日読売新聞
出典 LEGACY OF ASHES


原爆で人工地震
ネバダで14日に初実験
1957年 9月 7日読売新聞
出典 だいだいこん




人工地震発生装置を搭載した「ちきゅう」


「ちきゅう」の掘削装置の先端には放射性物質が詰まったカプセルが装着されている。
2007年10月29日 文部科学省




地震の起きそうな地点を掘削している
出典 だいだいこん




「ちきゅう」が搭載する人工地震発生装置の解説
Deep Sea Drilling Vessel CHIKYU Expedition 314-02
人工地震発生装置の解説 (1分43秒頃)



「ちきゅう」のミッション
次は南海トラフで地震が起きる?



地下に水を注入すると地震が起きることがわかっている。
1973年8月30日 読売新聞 「地震 発生待つより制御研究を たまったエネルギー人工地震で発散 予知だけで防げぬ」


出典 だいだいこん




地下に水を注入しながら掘削する「ちきゅう」

ライザー掘削システム




311地震の直前に「ちきゅう」は何をしていた?

311地震直前の2011年3月9日、八戸沖で海底下2,200メートル掘削を行った。
【 2011年3月9日 『ちきゅう』八戸沖で海底下2,200メートル掘削へ 】



311地震発生時には八戸港に避難していた


「ちきゅう」は震災前から311地震の震源地を掘削していた。(4分50秒頃)
ちきゅうTV Vol.13 東北地方太平洋沖地震調査掘削 
出典 JAMSTEC



掘削による影響で、巨大地震を誘発する?
彼らはリスクを知っていた!

掘削による影響で、巨大地震を誘発する?

Q.17

「南海トラフ地震発生帯掘削計画」についてテレビで知りました。「ちきゅう」は科学史上初めて巨大地震の震源まで掘削し、そこを直接観測するということなのですが、逆にこの掘削による影響で、巨大地震を誘発してしまうようなことはないのでしょうか。

回答者: 倉本 真一
IODP推進室

掘削が巨大地震を引き起こすキッカケになるのではないかというご質問ですが、その背景には、地震のメカニズムの説明に2次元的な地下の断面でアスペリティーと呼ばれる地震の核になるような部分があり、そこで最初のスリップ(破壊)がおこる事によって巨大地震が引き起こされる、というモデルが最近良く説明されるようになった事にあると思います。
地震は断層運動として捉えられていますが、その断層運動のエネルギーは断層面で接した所での歪(ひずみ)の蓄積と考えられています。その歪(ひずみ)は断層面の摩擦強度に依存していて、特に地震の時にのみ動く場所を「アスペリティー」と呼んでいます。(アスペリティーを直訳すると「でっぱり」というような意味となります。)このアスペリティーでの摩擦強度が弱まる現象が起こったときに地震が発生します。
結論としては、掘削によって巨大地震が引きこされることはありません。掘削が仮にアスペリティーを掘削したとして、アスペリティー全体の破壊を進行させるような影響、特にアスペリティー内の圧力を上昇させ、破壊を引き起こす事(摩擦強度が小さくなる)とは、掘削は逆のセンス(圧力は下がる)ですし、何よりもスケールとしてはアスペリティーが数十キロオーダーあると考えられているのに対して、掘削孔は直径20センチメートル程度ですので、針でつつくよりも小さい穴をあける事と同じです。全く無視できると考えてよいかと思います。「ちきゅう」は、掘削前に様々な探査技術を使って、地下の状況を特定し、その上で掘削計画を立案し、様々な専門家の評価を受けて行っています
http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/QandA/index.html#q17