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2011年5月4日水曜日

妊婦と子供たちは疎開した方が良い。その2


文部科学省が5月4日に公開した放射性物質拡散予測により、甲状腺がんを引き起こす放射性ヨウ素が多量に放出されたことが明らかになりました。


福島の子供たちの年間被ばく限度上限(20mSv)
はチェルノブイリ避難民並みに高い
文部科学省が定めた子供たちの年間被ばく線量上限(20mSv)はチェルノブイリ級である。ベラルーシ、ロシア、ウクライナの汚染地帯の住民よりも高い。日本の原発労働者の年間被ばく限線量度量は250mSvでチェルノブイリの原発労働者より被ばくが多い

出典 「国連科学委員会報告2008年チェルノブイリ事故の放射線の健康影響について」国立がん研究センター http://www.ncc.go.jp/jp/information/pdf/shiryo1.pdf


福島県民の年間被ばく量推定
赤いライン内の地域は年間被ばく量が20mSv、青いライン内では年間被ばく量が10mSvである。子供の年間被ばく上限は20mSvとされたので、子供は赤いライン内に入れない。一層の安全を考えて子供を青いライン内に入れない方が良いという意見もある。


事故で拡散した放射性ヨウ素は
小児の甲状腺がんを引き起こします。
出典 東京電力(事故後このHPは削除されました)
住民の放射線量は放射線測定器を用いた測定結果などに基づき評価されており、主に30km圏内から避難した住民(11.6万人)が受けた放射線の量は、平均約33mSv(外部被ばく20mSv、内部被ばく13mSv)でした。 事故の発生した1986年時点の被ばく年齢別に見ると当時4歳以下の子供が最も影響を受けやすいことが判ります。


甲状腺がんは女性に多く発生した
出典 「国連科学委員会報告2008年チェルノブイリ事故の放射線の健康影響について」国立がん研究センター


出典 国立がん研究センター
先天性奇形の頻度は低線量被ばくでも高線量ひばくと変わらなかった。

福島第一原発の危機は終わっていない
今後も放射能は放出される
3月12日午後3時30分ごろに福島第一原発1号機が爆発し大量の放射性物質が放出されました。大量の注水により原子炉の爆発を防いでいますが危機は続いており、再度爆発する可能性が十分あります。


1号機爆発直後の放射性ヨウ素拡散予測
出典 文部科学省
1号機爆発事故の直後、放射性物質は北西へ放出された。これは放射性ヨウ素の拡散予測である。放射性ヨウ素は子供の甲状腺に取り込まれて甲状腺がんの原因になる。


夕方には放射性ヨウ素が40キロも拡散した。
放射性ヨウ素が放出されましたが放射能影響予測の結果は公表されませんでした。1号機が爆発した当日、北側40キロ圏内にいた人々は被ばくした可能性があります。この図は平成23年5月4日にようやく公開されました。事故当初より放射性ヨウ素が福島第一原発から北西方向に広がっていくのが判ります。文部科学省などが公開しなかったのは「市民に不安を与え、パニックが起きるのを恐れたため」と言われています。しかし、彼らの判断は結果的に被ばく者を増やしました



1号機の原子炉水位は上昇せず燃料露出中
原子炉圧力が上昇中で放射線も増えており危ないです
現在、原子炉の冷却のために大量の注水が行われていますが原子炉水位は上昇せず、核燃料は露出したままの状態が続いており、原子炉圧力は上昇し続けています。

4月27日、東京電力は「SHC(シャットダウン・クーリング)ポンプ室」と呼ばれる部屋の入り口付近で1時間当たり1120ミリシーベルトの放射線量を測定したと発表しました。4月29日時点では毎時1200ミリシーベルトと更に上昇した。

1号機は圧力が上昇しており、近いうちに爆発する危険がある。放射線量が上昇しているのは原子炉が壊れつつあるからだ。

 

子供の被ばく上限を20mSv/年に設定したのも
チェルノブイリ超
子供たちの健康への不安が強まる中、文部科学省は被ばく上限を引き上げることで被ばくを曖昧にし、被ばくを低減させる対策をせず、このまま放置しようとしています。


武田邦彦教授より<原発緊急提言03 >「被曝を避けるには」 2011.3.14


コメント
福島第一原発の1号機がそろそろ危ない状態です。原子炉圧力は上昇しており放射線量が増えています。つまり壊れつつあるということです。短期間のうちに再爆発してもおかしくありません。
結論は1つです。妊婦と子供は疎開させましょう。特に女性は甲状腺がんに罹りやすいので早く疎開した方が良いです。当然ながら農産物も汚染されているので、少なくとも子供には汚染の無い安全な地域の農産物を食べさせよう。自分と家族の健康は人任せにせず自分で判断して自分で守ってください。

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