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2011年4月29日金曜日

東電が作業者の被ばく限度を350mSvに引き上げ検討

  
報道によると東京電力は「健康上の問題はない」として作業者の被ばく限度を350mSvに引き上げるよう検討しています


福島第1被ばくは別枠=最大350ミリシーベルトに―「働けなくなる」東電検討
時事通信 4月28日(木)21時24分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110428-00000167-jij-soci

 東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は28日の記者会見で、福島第1原発の作業員の被ばく限度について、今回の事故の緊急作業による被ばくと、通常作業での被ばくを別枠として扱うことを検討していると明らかにした。

 緊急作業による被ばく限度は特例で250ミリシーベルトとされているが、通常の限度は1年で50ミリシーベルト、5年で100ミリシーベルト。別枠で扱わないと、緊急作業に従事して通常の限度を超えた人が他の原発で働けなくなるという。

 合計すると5年間で最大350ミリシーベルトとなるが、松本代理は健康上の問題はないとして、厚生労働省や経済産業省原子力安全・保安院と協議する考えを示した。

記者会見する東京電力の松本純一代理
(内容は記事と関係ありません)


コメント

報道によれば東京電力の松本純一代理は「健康上の問題はない」として作業者の被ばく限度を350mSVに引き上げるよう要望したそうです。本当に健康上の問題は無いのでしょうか?


もちろん間違いです。
被ばくした放射線量が、およそ100ミリシーベルト以上の放射線量では、がんで死亡する人の割合を高めると考えられています。

出典 放射線総合医学研究所


東京電力のホームページにも記載があります。
(今は削除されました)
彼らは350mSvの被ばくで、がんが増えることを知っています。
(クリックで拡大)

上記文書の黄色い枠内に書いてあること

Q どのくらいの量の放射線を受けると人体に影響があるのですか?

A 放射線を受ければ受けるほど、がんの発生確率が増えるということです。

また、200ミリシーベルト以上ではがんにかかり易くなるということも東京電力はわかっています。 http://www.tepco.co.jp/nuclear/hige/qa/thi/cqa/qa-c5-j.html



上記文書の赤い枠内に書いてあること

一般の人の線量限度 1.0mSv/年
原子力発電所周辺の線量目標 0.05mSv/年

出典 人体影響 東京電力


これはひどい話ですね。



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